綺麗なもの

2006年7月26日 日常
「ふってきたなぁ」

助手席で外を眺めている姫に言うわけでもなくつぶやく。

フロントガラスには夕立の雨粒。

地元の花火大会

姫と見に行く約束をしていた。
仕事を早めに切り上げて帰宅、姫を車に乗せておやつと飲み物を
買い込み、裏道を走って会場近くに向かっている時、急に降りだ
した雨に街はパニック状態。

買ったばかりの白いサンダルを履いてきたことを少し後悔。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、姫は外の様子を見ていた。

車を停めて会場に向かって歩き出す頃には雨もやんでいた。

「あ!あがった!!」

もう少しで会場というところであがり始めた花火。
ビルとビルの境目から見える七色の光。

潮の香りが強くなる。

会場に入ると思ったよりも涼しい浜風が心地よい。

薄暗い浜辺には、無数の人の影。

姫に折りたたみの椅子を出して、スナックの入った袋を渡す。

真上に上がる花火の明かりに映し出される浴衣姿の女性。

姫は花火の音に少し怯えながらも、空に釘付け。

姫と過ごす夏の夜。

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