「ふってきたなぁ」
助手席で外を眺めている姫に言うわけでもなくつぶやく。
フロントガラスには夕立の雨粒。
地元の花火大会
姫と見に行く約束をしていた。
仕事を早めに切り上げて帰宅、姫を車に乗せておやつと飲み物を
買い込み、裏道を走って会場近くに向かっている時、急に降りだ
した雨に街はパニック状態。
買ったばかりの白いサンダルを履いてきたことを少し後悔。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、姫は外の様子を見ていた。
車を停めて会場に向かって歩き出す頃には雨もやんでいた。
「あ!あがった!!」
もう少しで会場というところであがり始めた花火。
ビルとビルの境目から見える七色の光。
潮の香りが強くなる。
会場に入ると思ったよりも涼しい浜風が心地よい。
薄暗い浜辺には、無数の人の影。
姫に折りたたみの椅子を出して、スナックの入った袋を渡す。
真上に上がる花火の明かりに映し出される浴衣姿の女性。
姫は花火の音に少し怯えながらも、空に釘付け。
姫と過ごす夏の夜。
助手席で外を眺めている姫に言うわけでもなくつぶやく。
フロントガラスには夕立の雨粒。
地元の花火大会
姫と見に行く約束をしていた。
仕事を早めに切り上げて帰宅、姫を車に乗せておやつと飲み物を
買い込み、裏道を走って会場近くに向かっている時、急に降りだ
した雨に街はパニック状態。
買ったばかりの白いサンダルを履いてきたことを少し後悔。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、姫は外の様子を見ていた。
車を停めて会場に向かって歩き出す頃には雨もやんでいた。
「あ!あがった!!」
もう少しで会場というところであがり始めた花火。
ビルとビルの境目から見える七色の光。
潮の香りが強くなる。
会場に入ると思ったよりも涼しい浜風が心地よい。
薄暗い浜辺には、無数の人の影。
姫に折りたたみの椅子を出して、スナックの入った袋を渡す。
真上に上がる花火の明かりに映し出される浴衣姿の女性。
姫は花火の音に少し怯えながらも、空に釘付け。
姫と過ごす夏の夜。
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