HIGH　TENSION2

39．3度







その温度を見れば、いきなり辛くなるのが人間です。

「医者行くわ」

突然、逃げ出す周りの人々。

「お、おだいじに・・・」
　いつも以上に弱気だぞK君

「お疲れ様です」
　いつも以上に営業スマイルだぞJちゃん

寒気は震えにかわり、冷え切った車に乗り込む頃には
ガタガタガタガタガタガタ

死ぬかと思いました。

まじ

　俺、車の中でじみーーに死ぬのかな？
　寒いから春まで冷凍になってたりして・・・
　あ、でも車のエンジンかけたからガソリンなくなるまで
　暖房が効いて腐るかな？

人間って死にそうな時につまらないこと考えるものですね。

そんな時に限って、真冬日。

路面はツルツル！！

車が滑っているのか、俺の頭が滑っているのか。

何度も交差点をオーバーしながら（笑）

なんとかかんとか、病院へ。

緊急外来ってヤツですね。

あっけないほどガラーンとした病院内。

元気なおばさん看護婦さんがテキパキと手続きをして
直ぐに医者の診断。

「・・・症状はインフルエンザなんですがねぇ
　その、発熱して2，3時間じゃ検査してもねぇ
　判断できないんですよねぇ
　だから、今日はこれでお帰りになってですねぇ
　明日、もう一回来てください」


コロスキカイ

マタ、コイダ？

なんて、言う元気もなく帰りましたけどね。

ヨタヨタと車で走り、コンビニに寄って、
夕飯の弁当（カツ重弁当￥580）
水分補給のためのポカリ（2リットル）


はぁ・・・・

やっぱ、あの時、車で死ねばよかったか？